ミシンが欲しい!

ミシン売り場の店員をしていたハンドメイド作家がミシン選びについてわかり易く説明します

買ったミシンの調子が悪い? 動かない! そんなときは

ネットでミシンを購入する際に一番不安なのは、届いたミシンの調子が悪かったり動かなかったりする時です。
実店舗で購入した場合はお店に連絡して持っていけば交換なり修理なりすぐに対応してくれますが、ネットの場合は対応に時間がかかって購入者側がイライラすることもあるようです。

特にミシン専門ショップではなく生活雑貨のショップで購入した場合、ミシンにど素人な担当者が対応する場合もあるので注意が必要です。

今回はネットで購入したミシンが『動きがおかしい』『動かない』について考えました。

買ったミシンの調子が悪い? そんなときは  

買ったばかりのミシンの調子が悪いのは本当に嫌なものです。

電話やメールで問い合わせても『使い方が間違っているんじゃないか』という対応をされて頭にきた経験がある方もいらっしゃるはず。

まずミシンの販売店へ問い合わせる前に、頭をまっさらにして説明書を読みながら「糸のかけ方が正しいかどうか」を必ずチェックしてください。

 

1.ミシンをかけると糸がつる(裏の縫い目が汚い等)

私がミシンを販売していたときの経験では「新しいミシンの調子が悪い」という問い合わせのほとんどはお客さんの糸の掛け方が間違えているからミシンの調子が悪いのです。
だからショップ側は「糸のかけ方」が間違っていることを必ず疑います。
そういうものなのです。

新品のミシンのクレームでは、特に「買ったばかりなのに上糸が(下糸が)つる」という内容が一番多かったです。
私はお客さんに「糸をかけてすぐに縫える状態でこちらまでお持ちください」とお伝えして、店頭で対応していました。

ここで気を付けて欲しいこととしては、お客さんは皆さん上糸はきちんとかけられているということです。
「糸がつる」のクレームの原因は、実はお客さんが下糸の巻きの向きを逆にしてボビンをセットされている場合がほとんどです。
お客さんは「思い込み」でボビンの向きを逆にセットしてしまうのです。

だからものすごく怒っているお客さんの目の前で「ボビンの向きが逆ですね」とボビンをセットします。

(/ω\)お客さんは真っ赤になってモゴモゴ言いながら帰っていきますよ。

なので説明書を読みながら、必ず頭を真っ新にして糸をかけ直してみてください。下糸のボビンの向きも確認しましょう。

 

2.ミシンをかけると針がフレる

ミシンの軸が製造時にきちんと固定されなかった場合、ミシンの針が左右にフレて針が折れることがあります。
折れないまでもまっすぐに布を送っているのに縫い目が左右にぶれている場合はガイドにあたって針が折れる可能性があります。

ミシンの針の軸がずれている確認方法

  1. ミシンの針を中央にセットする
  2. 手で回しながらゆっくりミシンの針を下に落とす
  3. 針が中央に下りずに左右どちらかにズレて(またはナナメになって)落ちる場合は故障

これは明らかに製造原因による故障なので、新品と交換してもらわなければなりません。すぐに交換してもらえるよう連絡をとりましょう

 

3.ボタンの感度が悪い

タッチパネルやボタンなどの感度が悪い・遅い場合は電子部品の異常が考えられます。

基本的に電子部品の品質保証期限はどのミシンでも1年以内なので、使いながら様子を見ることはせずにすぐにミシンを交換してもらいましょう。
未使用でも1年をすぎてしまうと保証されませんので気をつけてください。 

 

ミシンが動かない

電源が入らない、電源が入ったのにボタンを押しても動かない等は部品や電子基板の故障や接触不良が考えられます。
説明書の最後ページには「故障かな?と思ったら」という確認事項が必ず載っていますのでそれらを確認し、解決されない場合はすぐにミシンを交換(もしくは返品)できるよう販売元へ連絡をしてください

 

これらにあげたような不良によるミシンの交換は、お客さんがミシンが届いてすぐにミシンを確認した場合はスムーズに対応してもらえることが多いです。
ミシンを購入したら、どんなに忙しくてもできるだけ早くミシンを開封して使って確認してみることをお薦めします。  

cyancy.hatenablog.jp

 

ミシンについてはこちらの記事もご覧ください

cyancy.hatenablog.jp

2020年1月 記事内容更新済